内定辞退率 2019年9月25日
少し前の話になるが、学生の就職活動にもはや不可欠となっている就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが、就職活動をしている学生たちの、サイトの閲覧状況などを人工知能で分析して、その学生の内定辞退率を勝手に割り出し、5段階に分けたものを商品化して売っていたという。
またその商品を買った企業が38社にも上るっていったいどうなっているんだろうか。
人間を野菜や果物のように格付けして、企画外は排除するというこの考え方は、あまりにも危険で殺伐としていておぞましくてぞっとした。
学生をターゲットに据えてサイト運営しながら、もう一方ではそのサイト内での学生の行動を盗み見て、勝手に辞退率など割り出し、そのデータを企業に売っていたとは言語道断の行いではないのか。
学生と企業をマッチングさせながら、このようなえげつない情報商売をもくろむこの企業に、個人情報保護委員会が初の是正勧告を出したとかいうが、是正勧告一つでこのような悪質企業の精神が正されるとは思えない。自分の情報を売り買いされた学生の身になってみれば、
廃業させてほしいと念じるのは当たり前のことだと思う。
池田 2019/9/25