博愛の中村哲医師 2019年12月11日
アフガニスタンのために心血を注いで活動していた日本人医師が現地で、何者かにより銃撃されて命を落とした。最近は医療活動よりも井戸や灌漑設備に注力していた。なぜなら井戸や灌漑設備を整えることも立派な医療の延長なのだからと説いていた。
国も人種も超えて博愛の人だったが、はなからそうであったわけではないとご本人が語っている。登山が好き、蝶や昆虫が好き、だからそのためにパキスタンの登山隊ドクターになった。
その時にドクターは診療拒否ができないのでたくさんの人を診たが、薬は十分に渡すことができなかったのが心残りでその後、アフガニスタンに診療所を開設したのだと。
医療の続きとしての灌漑と、荒れたままの農地に水が通れば人々は武器を捨てて農業で生きていくことができるからと。今日の新聞には中村医師が手掛けた用水路をめぐる利権に絡む犯行ではないかと書かれていた。言葉がない。こんな崇高な精神、博愛を何者だって奪えるわけがない。中村哲医師の博愛精神はこれからも世界を包む。
池田 2019/12/11