東日本大震災から10年 2021年3月10日
最近この見出しを新聞やネットで頻繁に見かける。あれから10年たつことに小さな驚きさえ感じる。海とともにあった街はとんでもなく高い防潮堤に遮られ今は海の眩しささえ見ることもかなわない。世界最大の原発事故現場に築かれたのは、おびただしいほどの汚染処理水タンクの群れ。10年後の今もまだ2,500人超の行方不明者。
10年たったけどなにも変わらないと、家族を失い一人生き残って大人になった青年がつぶやいていた。
すべては「想定外だった」とあの時繰り返した国の政治家や役人たちは、その後の10年で一体何を想定内に収めたのか。10年後の今、まさかの新型コロナに翻弄されるなか、政治家や役人たちはまたも想定外だったと繰り返すのか。東京オリンピック・パラリンピックの舵は誰が握るのか。
池田 2021/03/10