五輪・パラリンピック終えて 2021年9月8日
世界が注目した2020東京大会が終わった。五輪・パラリンピックともに振り返ると印象に残った種目がいくつかある。今大会から採用された新競技は特に印象が強かったが、中でもスケートボードの十代のアスリートたちはオリンピックに新風を吹き込んだ。参加することに意義があるとされる中であっても、結果は必ずついてきて、勝つか負けるか以外の結果はない。ま、今大会では男子走り高跳びの歴史的珍記録はあったけれども。そんな中で、この五輪本番でトップを走っていた世界ランキング一位のスケートボード女子選手が、より難易度の高い技に挑戦して失敗、メダルを逃した。無難に決めておけば十分に金メダルが取れていたはずなのに。それでもその選手の果敢な挑戦にほかの選手たちが肩車をして讃えるというシーンがあった。スポーツの本来の価値や意味を強く示すものだった。そもそも商業主義に走った五輪・パラリンピックを見直そうという動きがある中、彼らの行動はその本質を正してくれた。
池田 2021/09/08