2022年4月下旬知床半島をめぐる観光船「ＫＡＺＵ　1」が乗員乗客26人と共に冷たい海に沈んで2年半。ようやく運行会社社長が業務上過失致死容疑で逮捕された。 ご遺族にとってはどんなにか長い2年半であったろうか。当時映像で見る無責任なこの人物の言動が、いちいち不誠実極まりなく事故のすべての要因がこの人物にある事が容易に想像できた。遺族の気持ちも同じであったろうと思う。26人のうちいまだに発見されていない乗客が6名。この6名のご遺族のお気持ちは尚更であったと思う。 目撃者が無くひたすら沈没に至るメカニズムの解明に多くの鑑定・データ分析など証拠を丹念に積み上げるための2年半だったという。逮捕容疑の他に逮捕の理由について証拠隠滅の可能性が排除し切れないと判断したともあった。無責任極まりない人間の為に多くの命と共に、これだけの年月を消耗させ、なおまだ証拠隠滅の可能性をも疑わせるという人物が裁判でどのような裁定を受けるのか最後まで見届けたい。