スーパーコンピューターを使いこなす 2020年6月24日
日本のスーパーコンピューター「富岳」が米国や中国を抑えて8年半ぶりに世界一を奪還したとここで大きなニュースになった。奪還とは過去に2回世界一になったことがあるからで、今回2位だった米国の2倍以上の高速性が勝因だったようだ。
日本の科学技術の底力を見せてくれたような気がして嬉しい限りだ。
「富岳」は計算速度が世界一だが、産業用途に適した性能部門でも世界一だった。つまり使いやすくできているということなのだ。
一方で日本は今、世界に影響力のある論文発表が少なく、国内の大学も世界ランキングを下降するばかりとなっている。世界中の大学への留学率も上位国の中に日本は見当たらない。この10年で日本の科学技術力の落ち込みは、米国にも中国にもましてやヨーロッパにも後れを取っているのだ。
これからはこの世界一のスーパーコンピューター「富岳」を使いこなして国力を上げていかねばならない。使いこなせる人材の育成が最速の課題かもしれない。
池田 2020/06/24