世界を震撼とさせた新型コロナウィルスの発生と感染拡大から8か月となった。ひたすら待たれていたコロナワクチンの治験も佳境に入ってきて、いよいよこの9月には英国発のワクチンが第一号として実用化が始まる見込みのようだ。
 世界中で開発されたコロナワクチンが163種、そのうち治験が開始しているのは23種。
 日本のシオノギもこの11月には治験が開始され、2021年1月には供給開始できるよう準備を進めている。また海外からのワクチン輸入リスクを回避するために、シオノギは2021年までに年間３，０００万人分を生産できる体制を整える。しかしこのワクチン、インフルエンザとは違って卵からは作れないのでシオノギは昆虫細胞でワクチン化するのだとか。
 現在治験中の新薬はどれも強い免疫反応が出ていて好調のようだ。それにしても自分の体の中に昆虫の成分が入ることを想像するといささか気おくれがするが。