バイデン氏とトランプ氏 2020年11月11日
バイデン氏が米国大統領選で史上最高の7,500万票を獲得した。この得票を導いたのは何よりも『反トランプ派』だ。リーダーとしての資質や品格を欠き、ことごとく世界に背を向け、分断と対立を繰り返したトランプ氏を見限った票だ。裁判に訴えてでも争ってやるという姿勢が明確のトランプ氏だけれど、2021年1月20日を過ぎれば否が応でもホワイトハウスから退去しなければならない。
しかし一方で、見限られたトランプさんもあのオバマ大統領が獲得した票を上回る7,100万票を得たことも事実。これは大衆迎合主義、自国最優先主義のトランプ氏を支持する層がこれだけいるということだ。
まさに国民を真二つに分断した分厚い二層だ。バイデン氏はこの二層を併せて『結束』していくと強調したが、道のりはかなり厳しく険しいものと思われる。
それでも勝利宣言の時のバイデン氏の瞳の輝きと、オーラのように全身に漲るエネルギーらしきものを垣間見て、米国が世界調和のリーダー国として復活すると信じたい。
池田 2020/11/11