池袋暴走事故「私の過失はない」 2021年6月23日
何度も流れた事故現場の映像、今でも横倒しの清掃車、真っ二つに千切れた自転車、散乱する被害者たちの持ち物などが頭の中に映像として浮かび上がってくる。
一昨日、東京地裁の公判で遺族質問を受けた90歳の被告は「私の過失はありません」と変らずの主張を繰り返し、妻子を失った遺族の心を再び大きく落胆させた。
事故の客観的な事実を突きつけられても「私に非はない」の一点張りだったり、事故から2年どのように生きてきたかの質問には「持病のリハビリがつらかった」とすこしとんちんかんな答えをしていたりとなんともおぼつかなく切ない。
被告人は90歳、思い込んだことには頑なに拘り、拘るあまり被害者への関心や配慮に欠けるいう「老害」がこの事件のすべてではないだろうか。
いよいよもって自分の免許更新を何時まで続けるのか。老害によってその返還時期を見失う前に、真剣に考えねばならないと思う。
池田 2021/06/23