現在流通している紙幣が２０年ぶりに刷新されると、新元号「令和」とともに大きなニュースになった。今回は紙幣の種別に変化はなく、一万円札、五千円札、千円札は維持される。
 ユーロ圏では最高額紙幣だった５００ユーロ（約６万２千円）を昨年末発行停止にした。
 他の国でも高額紙幣を廃止する風潮があるようだ。いまやキャッシュレス時代だし、資金洗浄などの悪事に利用されないためでもあるが。
 その観点で今回の紙幣刷新に一万円札の廃止論も一部にはあったらしいが、まだまだ現金主義の日本では難しいということで見送られた。
 どれだけ現金信仰が強いかと言えば、国内総生産に占める現金の保有割合は米国が8％、韓国で6％、スウェーデンは1.4％、日本はなんと20％にもなる。キャッシュレス決済もまだまだ20％の日本。　渋沢栄一さんも津田梅子さんも北里柴三郎さんもしばらくは活躍できそうだ。